今年の暦の基準は,3月11日.
季節の移り変わりを表現するとき,
あれから何ヶ月と数えてしまう.
3月11日の頃は,まだ雪が降っていた.
季節は,もう夏.
あっという間だったようであっても,
じっくりと振り返れば,
色々あった約4ヶ月.
漠然とした盤石を疑うこともなく
過ごしてきた日々が,
いかにもろいかを思い知らされた.
「無常」が「無情」と心のなかで重なる.
人は築き上げたものが奪われゆく時,
はじめて自分が何者でもないことに気づき
そこから生きることの意味を否応なしに
考えざるを得なくなるのか
死ぬことの意味を知っているようで知らない.
裏をかえせば,それは
生きていることの意味を知らないともいえよう
自分が何者で何を為すべきために今生きているのか,
何をしたいのかさえも,この頃わからぬまま,
今日も朝を迎えた