2012年7月3日火曜日

「あめる」

もう2012年の半分は終わってしまったと思うと
残念な気分になってくるようで,何事もなかったという
安心感も入り混じり気持ちは複雑に対流していく.


過ぎていった時間を迎えたときは,
来る未来の姿を恐れていたのに,
過ぎて行った時間を振り返るときは,
そんなことも忘れ感情が揺らぐこともないから
きっと私は想像力が乏しいのかもしれない.

7月になって,いよいよ岩手も暑くなってきた.

昨日も半袖シャツを着て仕事をしていたが,
じっと座ってパソコンを打っているだけなのに蒸し暑さを感じた.

暑くなってくると食べ物の傷むのが気になってくる.
冷蔵庫に入れ忘れた食べ物に気を使わねばならない.

岩手の北の方では,食べ物が腐ることを「あめる」という.
私のカミさんが「あめる」というたび,今でもぎこちなさを
感じながらも,「あめる」という言葉の響きに,
なんとなく腐敗のイメージが繋がるから不思議だ.
きっと「あめる」という言葉は「擬態語」に違いないと思っている.

どうやら食べられないものには「あめる」を,あまり使わないようだ.
本当は食べられたものなんだけど,腐敗させてしまったという,
腐敗した対象への特別な気持ちを表現するために,
無意識に使い分けているんじゃなかろうか.