2012年9月30日日曜日

以前なら休日には意味もなく片道100キロ以上遠いところを
なんとなく目指して車を走らせ遅い昼食を出先で食べて
休日を過ごしたものだったが,この頃は遠くても片道50キロ圏内.

白樺並木の岩手県民の森や田沢湖を見下ろす秋田県民の森のあたりを
目指すことが多い.白樺には,ゴマダラカミキリがついていることがあって,
見つけては小学1年生の息子が歓喜をあげる.
その向こうで,しかめっ面をしたカミさんが定番である.

最近みつけたお気に入りの場所は,雫石の葛根田川の河川公園.
昨日もそこへ散歩に出かけた.
大型のトノサマバッタがいっぱいいて虫取りあみがあれば結構楽しめる.

この公園の敷地は,かなり広大で 車を置ける場所から,最も深部まで
歩いて20~30分位かかる.
そんな場所を,昨日はじめて端まで歩いてみた.

公園には私達家族の他に,犬を散歩させている地元の若い女性が1人.
脇を流れる葛根田川の水の音しか聞こえない.
人があんまりこないからなのか,あまり会いたくないものに複数遭遇した.

まずあったのは,カラスの死体.
興奮して報告する息子に速攻で「近づくなよ」と司令を飛ばす.

次に地面をはう蛇.
動いているのを確認した次の瞬間には地面の穴へと滑るように吸い込まれていった.
いつの間にか棒をもった息子が執拗にほじくったけどしっぽも見えず.

どんどん歩いていくと,葛根田川へ流れこむ支流に行き着いて,
そこが公園の南端であった.支流は東の小岩井方面から流れ込んでいて
その水は葛根田川よりも澄んでいるように見えた.

そこで,蛇2匹と遭遇.
かなりの大物であった.
4歳の娘の背丈よりも明らかに長かった.
私と娘のすぐ背後を大型の蛇が通過していったのを見たときは,
さすがに肝を冷やしたというか,凍りついてしまった.

カミさんは,一緒に来ずに車の近くで腰を下ろしてケータイをピコピコやってたから
蛇を見ることはなかった.

周囲に落ちてた3匹分の蛇の抜け殻をおみやげにすると言ってきかないので
持って帰ってきた.
1メートルくらいの長さがあって完全な蛇の形状をとどめている抜け殻は,
まだしっとりとして新しいものであるように感じられた.
目や口だっただろう部分も確認できた.

「財布に入れるとお金持ちになるよ」と息子が教えてくれた.
誰から聞いたのだろうか?私は知らなかった.
このまま入れるには大きすぎなので少なくともちぎって入れる必要がありそうだと
考えている自分から急に我に返り苦笑するしかなかった.

疲れたという娘をかたぐるまして車まで20分くらいかけて戻る途中,
娘が握る蛇の抜け殻が何度も顔をかすめるたびに獣臭い香りがして
なまなましかった.このまま財布に入れたらかなりキツそうである.

蛇の抜け殻をぶら下げなら歩いてきたカミさんが小さく悲鳴をあげ のけぞった.
でも財布には入れるつもりのようだ.
自分にはよく理解できない.

2012年9月29日土曜日

冷たい空気

急に秋になった.
日中も窓を開ければ,PCの排熱でどんよりした空気が,
心地良い涼しい風で流れていくようになった.

「9月」
一体何を自分はやっていたのか簡単には思い出せない程に
あっという間に終わってしまった.

歳を取る毎に自分のクロック周波数は落ちており,単位時間あたりの
情報処理量は,確実に低下していることを実感している.
中年と言われる年になった.そうだ誕生日も近い.


生前の祖父に「体が資本だ」と言われたものの,
よくわからないままうなづいていた少年時代を思い出し,
あの頃に戻りたい衝動にかられている.

この頃の私の仕事を取り巻く状況は,一言で表現すると
息つく暇もないという感じ.
大きな夢を追いかける開発と,切羽詰まった感じのデスマーチな開発と,
開発以外の雑多な業務をグルグルと回っているうちに,
めまいがしてきている.

そして仕事の関係で外食が増えて,お腹が大黒様の様になってきた.
怖くて体重計にのってないが,10年前と比較すると10キロ以上太った.
タバコをやめたせいもあるのだけど,食べる量はかなり増えた.
無意識にもストレスを食事で発散させている面があるのかもしれない.

まあ,仕事でいろいろあってため息がでることも多々な状況ではあるのだけど
昨今の日本の製造業が猛烈な下降線をたどっているまっただ中で,
夢を追いかける研究開発を行えている状況は幸せなことだと,
心の中で感謝の気持ちを忘れずに,クライアントからの受託開発と
並行して固有技術の開発に勤しんでいたりしている.

クライアントからの受託開発も,ハンパなく難しいもので,世の中の切羽詰まった感が
その開発にも凝縮されていたりして,どうやって厳しい要求仕様を満たそうか
頭を抱えたりもしている.
度重なる要求仕様の変更と追加と,一方でコストダウン要求にはうんざりである.
そんな仕事はやらない!と机を叩いてドアをバンとしめて帰ってきたいものであるが,
鬼に見えるクライアントの担当の方とも長いお付き合いで,さらにその方の人間的魅力と
行動力と資金力を前にすると,私もなんとかしてあげたいと優しい気持ちになって
「何とかします.やります」って言っちゃうのです.

でも開発難易度は,相当なものなので どこかに智慧は無いものかと,
世界中から論文を集めて読んでみるものの不毛な時間が過ぎ去ったりと苦労は絶えず.
今日は,期待して2週間前に注文していた分厚い海外の高価な文献が届いて
早速読んでみたが,期待は大ハズレでズッコケた.
社内に回覧して様子を見てたら,パラパラとページをめくって無言であった.
「どうしようもないもん買いやがって」というテレパシーが伝わってくるようであった.

そういえば今月の始まりは,アジアからのお客さん来社から始まったのだった.
領土問題で胸熱な気持ちの高ぶりが,あちらの人とお会いした時,忘れてしまうのは,
車の運転席の窓を空けて笑顔とハンドジェスチャーをした時に進路を譲ってくれる
状況と似たようなものだろうと なんの脈絡もなく解釈している自分に気づいた.
日本の経団連会長が中国よりの発言を北京から発信しちゃったりするのも,
ニッコリ笑って微笑みながら強引に割り込んでくるゴジラみたいなおばさんに
思わず道を譲ってしまったようなものだったんだろうと信じたい.

タバコをやめて ほぼ4年半.
この頃吸いたくなる機会が増えてきた.
けど,他の人の吸っているタバコの匂いを嗅いだら,臭くてたまらなかった.
以前なら厳しい現実に直面しているような時,セブンスターを息継ぎのように吸っていた.
それを今も続けていたら,きっと体を壊していただろうと思ったりもして,
タバコをやめた自分は勝ち組だと心の中でガッツポーズして気を紛らわせたりする.


今週一気に涼しくなったせいか庭のドウダンツツジが一気に紅葉し始めた.

ひんやりとした空気に,もうすぐ冬の到来を予感させられる.
秋の朝の冷たい空気が,世の中との漠然とした一体感を断ち切るように
鋭く鋭利な刃物のように感じられた.

そうだ冬は確実に来る.

この頃の日本は,「絆」とか漠然とした美辞によって,なんとかなる温かさが
あるかのような錯覚を覚えてしまいそうになる.
でもそれは幻想に近い.
自分の守りたいものを差し置いてまで他人を助けることは人には困難なことだ.

季節も冬となり,そして景気も さらにお寒い真冬に突入していくように見える
寒さが耐えられなくなった頃に,もがいてもどうしようもない.
凍える冬の到来とともに,どうしようもなくなった現実がつきつけられる.
そうならないように,できればキリギリスではなくアリでありたいものだと望んでみても
小企業の行く末は半ばギャンブルのようなもので全く予測がつかないのも事実.

空気が冷たくなってきて赤くなった葉っぱを見ると,
そんなわけで,なんだか気持ちはしんみりとして
家族と共に過ごす時間がものすごく貴重に感じられるようになってくるのであります.
今日は仕事休み.子どもとカミさんとどこへ行こうかなあ




2012年8月21日火曜日

夏の思い出

デフレのまっただ中.
経済の縮小が現在進行中のご時世だからなのか.
仕事がらみの苦労は耐えることがなくて,
確実に心が疲弊しているのをこの頃感じていた.

リスクを承知でチャレンジしなければならないことの連続が,
押し殺そうとしても消えない不安を心に蓄積させてしまったのだと思っている.

不安が募っていくうちに,あれやこれやと背負わなくてもいいものを
背負い込んだつもりになって空回りしてしまう悪循環があることにも
気づいているのだけど,思うように舵を切れないでいた.

このままでは長くは持たないなあと危険を感じる部分があって
夏休み前に仲間内にSOSを発信することにした.
考えてみると自分のテリトリーと感じている領域について,
ヘルプを発信したことはこれまで滅多になかったんじゃなかろうか.
SOSを送って重荷を共に担いでくれる存在がいて,
実際に自分の心が軽くなっていくのを体験すると,
仲間の存在というのはありがたいものだと
今更ながらに感謝したりしているのである.

そんな状況もあって,今年の会社の夏休みは,
仕事をすっぱり忘れてやろうと腹に決めて,
思考を停止しぼーっと過ごしてみることにした.

とはいえ,ちびっ子達がいるので自分の好きに時間を過ごせるということもなく
ちびっ子達が期待している夏らしい過ごし方も考えねばならない.
そこで,あれこれと考えた末,2日ばかり秋田の海へ繰り出すことにした.

8月14日の午後1時,私達家族は男鹿半島の鵜ノ崎海岸にいた.
日本の渚100選に選ばれているというだけあると感心した.

50cm~100cm程度の遠浅の海に,ところどころ岩肌が顔を出していて
磯遊びにはこれ以上のところはないと思える素晴らしいところであり,
私はシュノーケルをつけて眼前を横切る小魚をながめながら,
時々,ちびっ子達が溺れていないか気を配りながら,
無心でプカプカと浮かび続けたりしていた.

2日目の午前中も同じように鵜ノ崎海岸でプカプカ浮かんでいたら,
急に雨が降ってきたので,40kmほど先の入道岬まで海岸線沿いの
道をドライブがてら車で移動した.

入道崎の切り立った崖の上から果てのない海の向こうを眺めていると,
自分のちっぽけな存在に自ずから気付かされるようで,
くよくよしていることが,どうでもよいような感じがしてきた.
ちびっ子らは,草むらに飛び跳ねるトノサマバッタを追いかけるのに夢中.
子供のときの一途な気持ちを今 取り戻せば,幸せになるんじゃないだろうか.
車に戻る途中,草むらでカマキリを見つけて息子はゴキゲンであった.


入道崎をあとにして,男鹿水族館を閉館18:00ギリギリまで鑑賞.
盛岡まで約170キロを走り,家に帰ってきた.
思い出の男鹿半島.海が恋しい.今年の夏の思い出である.

2012年8月3日金曜日

影響力

この頃,以前にも増して人と合う機会が増えた.

わかってはいるつもりだったのだけど,
世の中には実に色々な人がいるということを
つくづく実感させられることばかり.

人にお会いして,後からその人のことを色々と
考えさせられるということは,その人は
自分に対する影響力があったといえるだろう.

昨日,お会いした方は,そういう方だった.

詳しくは書けないことなのだけど,その方との
会話の間に私は頭に血がのぼってきて,
私は興奮していた.

なぜ冷静になれなかったのか?
今の私は,確かに恥ずかしさを覚えている.

その時間が自分にとって,周囲の人にとって
どういう意味があったのか,
恥ずかしい気持ちを追いやろうと,
後になってから あれこれと考えてしまう自分がいる.

「短気は損気」という言葉が自動的に浮かんでくる.
まさにそのとおりだ.

過去を振り返ると恥ずかしいことばかりだけど,
またほろ苦い記憶が1つ増えてしまった.

2012年7月26日木曜日

小さな芽

この7月は,これまで蒔いた種たちが芽吹きだしたのを
目の当たりにした1ヶ月であった.

いくつかある関連性の無いはずのテーマがそれぞれ
タイミングを同じくして,芽を出し始めた.

これから若い芽を大きく成長させるために,
神経をすり減らす日々がしばらく続くことになるだろう.


種たちは,深く耕した土にまいたつもりだ.
せっかく芽吹きはじめたものを容易に枯らすことはないようにしたい.

振り返ればこの10年で,仕事として作るものが大きく変わった.
この5年間が大きな端境期だったのかもしれない.

それらは既に消え去って再び帰り来ぬものではないのかと
この頃では,そのように思っている.
拠り所にしていたものがなくなることというのは,
急に裸一貫で野外に投げ出されたような心地がして
とても恐ろしいことだが,こだわりを捨てて前に進まねばならない.

新しい付加価値を生み出す未知の領域に踏み出さねば,
盤石だと思っていた足元は,溶けてなくなって奈落の底に落ちていく.
砂のように脆い道だとしても前に進まねば,
今を維持することさえも許されない.

いつの間にか世の中は,ずぶんと厳しくなったものだ.
寄りかかるべき大樹だと思っていたら,
中身が腐って倒れそうだという話があちこちから聞こえてくる.

たとえ小さな芽であっても大地に根を張り巡らし,
スクっと立ちつづけていたいものだ.

有島武郎 「小さき者へ」 小さい自分に勇気をくれる名著の一つ

2012年7月3日火曜日

「あめる」

もう2012年の半分は終わってしまったと思うと
残念な気分になってくるようで,何事もなかったという
安心感も入り混じり気持ちは複雑に対流していく.


過ぎていった時間を迎えたときは,
来る未来の姿を恐れていたのに,
過ぎて行った時間を振り返るときは,
そんなことも忘れ感情が揺らぐこともないから
きっと私は想像力が乏しいのかもしれない.

7月になって,いよいよ岩手も暑くなってきた.

昨日も半袖シャツを着て仕事をしていたが,
じっと座ってパソコンを打っているだけなのに蒸し暑さを感じた.

暑くなってくると食べ物の傷むのが気になってくる.
冷蔵庫に入れ忘れた食べ物に気を使わねばならない.

岩手の北の方では,食べ物が腐ることを「あめる」という.
私のカミさんが「あめる」というたび,今でもぎこちなさを
感じながらも,「あめる」という言葉の響きに,
なんとなく腐敗のイメージが繋がるから不思議だ.
きっと「あめる」という言葉は「擬態語」に違いないと思っている.

どうやら食べられないものには「あめる」を,あまり使わないようだ.
本当は食べられたものなんだけど,腐敗させてしまったという,
腐敗した対象への特別な気持ちを表現するために,
無意識に使い分けているんじゃなかろうか.





2012年6月30日土曜日

裏山の森

土曜日の朝、子供たちを連れて自宅近くの公園へ来てみた。
虫を探しに森の中を散策している。
今の時期、虫たちはまだ大きくはないが、草の上を歩けば小指の爪ほどのバッタたちが威勢良くはぜていく。
小鳥たちのさえずりは絶えることがない、
ドラえもんの世界でのび太達が放課後に冒険していた学校の裏山は、きっとこんな所だったに違いないとおもいのがら、ぶらりと森を歩いているだけで楽しくなれる





2012年6月26日火曜日

わんこそば

6/25月曜日の朝は,爽快な晴だった.
宮城方面からの来客があったのだけど,会社のある巣子まで行く
銀河鉄道への乗り継ぎが悪い時間帯に来ることになったので,
出勤途中に盛岡駅まで車で迎えに行く事にした.

盛岡駅前に20分間無料の駐車場があるのだけど,この時間が微妙で
駐車を終えて改札まで迎えに行き,待ち合わせてパーキングを出るには
いつもギリギリになってしまう.

20分を1分でも過ぎてしまうと200円払わねばならない.
朝の通勤時間に盛岡駅へ向かうため,渋滞を考慮して
少し早い時間に家を出るのだけど,
大抵は早い時間に到着するので,
駐車場手前の道幅の広い場所に路駐して時間調整することになる.

この日は,なんとか無料時間内で間に合った.
できれば無料時間が30分あると多少早い時間に到着しても,
安心して駐車場に直行できるのだが,これも利用者の理屈.


普段はカミさんに持たせられる弁当を食べているのだけど,

来客があったときは,一緒に外食することにしている.

岩手県外からいらしゃるお客さんが決まって言うのは,
驚くほど安いのにビックリするほど美味しいということ.
そう言われると,お連れする自分も嬉しい気分になる.
きっと岩手にまた来たいと思ってもらえる動機の1つになるに違いない.

わんこそばは,他の地域から出張してきてくれたビジネスマンを
迎えるのに活用させてもらっている.
来訪してくれた会社のメンバーと杯の数を競い,
ノンアルコールでいつの間にかうちとけあえる.
そういうイベント性のある食の風習は,なかなかないんじゃなかろうか.


そういえば先日,お話した岩手の大会社のトップも,わんこそばの杯数に,
見積金額の上乗せ交渉を掛けた豪快な話をしていたのを思い出す.


交通費をかけてまでして,私達のいる岩手の地まで来て
仕事の依頼をして頂かねばならない事を思えば,
この地で仕事を続けることの困難さに頭を抱えそうになるのだけど,


人には食べる喜びが備えられていることを思い起こすと,
私たちは,最上級の「岩手の食」から強力な援護射撃を
頂いていることに気づかされた.
そう考えたら,食事を前に私の心はホッコリとした暖かい気持ちでいっぱいになり
人と人のつながりのありがたさに感謝せずにはいられなくなった.

2012年6月25日月曜日

散歩

月が丘小学校横の「こもろくずがわ」沿いを子供らと散策していたら
スズメたちが小川の浅瀬で水浴びをしているのを見かけた.

ぷっくりと羽を膨らませた小鳥たちを眺めているだけで,
なんだか幸せな気分になれる.

視線を感じて見上げるとムクドリのつがいがしっぽを震わせながら
小枝の上をスキップしていた.

スマホに届くメールを読んで騒ぐをどう沈めたらいいのか
わからぬまま無理にやり過ごした朝の時間が思い出されたが,
送り主の理屈を是とする余裕が散歩する午後の自分にはあった.

3.5kmばかり歩いたのだけど,一緒に歩いた息子は疲れた様子もなく
小学校に通い始めるようになって,短時間に随分タフになったものだと
感心させられた今日の散歩であった.

2012年6月22日金曜日

しゃぼん玉

久しぶりに青空の朝を迎えた気がしている.
外の風にあたらずとも窓から覗く先に見える
陽に当たる新緑を眺めているだけで心地良い.

昨日は,初めてIntel TBBを使ってみた.
作っていた画像処理の最適化計算は,1回あたり
300msだったのだけど,TBBを使ったら120ms程度になった.


parallel_reduce しか使ってないが,使ってすぐに
2倍程度のパフォーマンスがでるのだから大したものだ.


今日は,朝から一日中,資料作りのためワードや
パワポと向き合うつもり.

人に合うと鬱屈した話ばかりになることが多いこのご時世だけど,
外に広がる新緑の鮮やかさ,やわらかな風にあたると,
忘れていた恵みを感謝する気持ちが湧き上がってくる.

長渕剛のシャボン玉の歌.

「いったい俺達はのっぺりとした都会の空に,
 いくつのシャボン玉を打ち上げるのだろう」

人の思いとは無関係にめぐる季節と自然に対峙すれば,
何やったって 人の成すものとは シャボン玉みたいに
儚いことなのだと思い知らされて,
そして,あきらめがつくのかもしれない

久しぶりに山に登ってみたくなってきた.

2012年6月21日木曜日

dlib

他に真似できない画像処理をやってやろうと,また無理なスケジュールでソフトを書く日々が
あいも変わらず続いていて,仕込んだアルゴリズムの随所に散らばる非線形の最適化問題が
うまく収束するように,小細工するのが肝だったりするのも変わらない.

この2週間ほどは,Pythonで書いていた認識アルゴの雛形をC++に書きなおしているのだけど
Pythonでは動いていたのにC++の移植の過程でバグが紛れ込んでしまったらしく,
同じ画像条件なのに同じ結果にならなくてイライラが募るばかりだ.

そしてC++にしたからといって,私のコードはあんまり早くならず,これでは労は全く報われない
ではないかと,モチベーションは落ちていく一方.

Pythonでは最適化計算をscipy.optimizeにやらせて楽してるのだけど,C++に移植するとき
pythonで楽している分,決まって毎回苦労することになっている.

楽できないかなあとググって見つけたのがdlibというテンプレートライブラリ.
早速使っているけど,まだ良いのか悪いのかわからない.
作者は,levmar書いてたギリシャの大学の教授.
ヤコビ行列を数値微分で近似してくれるモードも内蔵していてお手軽に試せた.


6月になったばかりだと思っていたが,早いものだ.

気がついたら消費税も10%になり15%なり20%になっていくのだろうか?
見積書を書くたび消費税額の行方が気になってしかたがない.

嫌でも払わされる税金は,公共の利益のために使われるという.
本当にそうなのか?疑念が拡大する材料には事欠かない.

日本が良い国だと思っていたことが幻想だったと感じた時から,
安定した生活の維持を願う気持ちと大きな変化を期待がたびたち交錯する.

2012年6月20日水曜日

裸の王様

書店に行けば「猫にでもわかる~」とか
「サルにでもわかる~」シリーズみたいに
アホな自分でもわかるんじゃないかと
期待させられる本が並んでいるのだけれど,
手とってみても,金を払って買おうと思わせられるような本は
そうそうないのではないだろうか


わかりやすいことには総じて魅力がないように感じてしまう.
わかった瞬間にその興味は,
吹き消したろうそくの火のように消えてしまう.


一方で意味不明の言葉の羅列に見える詩,
宇宙物理の解説本とか研究論文とか,
総じてわかりにくいものやわからないものほど惹きつけられる.

意味をあれこれ考えさせられる事に自分は価値を感じるとか,
あるいは,難解なものを理解できた側に
自分はいるのだという自己満足だとか
多様に解釈可能な意味の広がりの中に
自分のみが真理を得たと思い込むことだとか
わかりにくいものの魅力は様々あるのかもしれない


美術館に飾られた意味不明の落書きのように見える抽象絵など,その極みではなかろうか.

自分には価値がわからないが立派な美術館に
飾られているのだから,きっと素晴らしい絵なのだろうと
想像するしかないような絵が飾られていることがある.


それをジーっと眺めてみても自分には何も沸き起こらないのだとしたら?
それは自分にとって価値の無いものだと言える.
価値が無いとわかるまで,その絵に向きあう必要はある.


だから,わからない絵の魅力というのは,やっぱりわからないこと
そのものに魅力があってわかった瞬間に
その価値は失われるのではないかと私は思っている.
絵の分からない私なりの絵の楽しみ方といえる(笑)

専門家が良いと言うのを聞いて盲目的に良い絵なのだと信じることにするのは嫌だ.
できれば裸の王様を見る群衆であるよりも,「王様は裸だ」と言った子供でありたい.


気をつけないと,今の日本には,見えない服で着膨れした裸の王様が闊歩しているのではないか.
価値の判断を人任せにしてはいけない.

2012年5月6日日曜日

GW2012(前半)

旅をすることを,心の洗濯と表現する人があるけれど
つくづくそう思わされる2012年のGWでありました.
日常に曇った私の心は,帰省のひとときで体験した事柄によって
自動的に湧き上がってくる感情の流れによって幾分透明になった感じがしています.

5月2日(水)
AM5時に起床し,北海道への船旅にむけ荷物を車に運び込み八戸へ車を走らせた.
6歳の息子と3歳の娘は,車の中で一度こじ開けた目を閉じて車の中で寝息を立てた.
八戸から乗り込んだ船はシルバープリンセスという最新型のフェリーであった.
2等と言えども座席指定があり,個別のマットレスが設えてあった.
場所取りに走る必要もなく,皆ゆっくりと船に乗り込む.
昼間のフェリーは,やることもないから他の家族は皆 毛布にくるまり昼寝している.
一方でうちの子供達は,興奮して始終騒いでいたので,何度も「静かにせい」と
たしなめるのだが,全てに夢中な彼らは1分もすると忘れて大声で笑い叫び始める.
周りに恐縮しながらの船旅であった.
八戸からの出航は,8時45分.
苫小牧についたのは,16時頃.
車を出すのに30分ほど時間がかかった.
苫小牧からも高速道路を使って,今も両親の暮らす旭川を目指した.
苫小牧は晴れていたが18:30頃旭川郊外に差し掛かった頃,
夕立のような大粒の雨が車のボディーを叩きつけた.
小高い丘の上にある実家に到着したのは19:00頃.
エンジンの音を聞きつけた母が玄関から出てきた.
何か話したのだろうがあまり覚えていない.
幼い子供たちが主役の楽しい時間を過ごしたには違いない

5月3日(木)
東北や関東では,発達した低気圧の影響で大雨が降っているというニュースを見たが
旭川は,曇ってはいたが雨はふらなかった.
両親とともに旭山動物園にでかけた.
私も幼い時にこの動物園へ祖父母と来たことがあって,
売店に並んでいた風車が欲しくてたまらなかったけど買ってもらえず
へそを曲げた思い出がある.
今の旭山動物園は,人でごったがえしており歩くにも人をかき分けていかねばならないくらい.
すべての動物を見ることは諦めて,ストレスを感じずに動物を見られるところだけ廻った.
午前中だけで人の溢れる旭山動物園を出て,
最近 父が気に入っているというラーメン屋に向かった.
旭川の流通団地にある「耀」(よう)というお店.
味は良かったのだけど,私たちの隣の席にいた幼い子供をつれた8人くらいの家族の父親が
大盛りを頼んだのに普通盛りだと大声を上げて店員に怒る姿を見て印象に残った.
そこに同席する幼い子供の母親と思われる若い女性も子供たちも驚く様子もなかったので
それが彼らの日常なのだろうかと想像をたくましくした.
私たちの住む岩手の日常にはない風景であった.
この夜,上富良野にいる妹家族が合流し,外でバーベキューをした.
いつもは酒を飲まない両親も楽しかったのだろう.
ビールや焼酎にワインも飲んでいた.
1ダースあったビールがいつの間にかなくなって,ふらのワインの瓶も空いた.

つい2日前のこのできごとなのだけど,今振り返ってみると,
心のなかで暖かいものと寂しさみたいなものが対流していく流れみたいなものが感じられる.
その時間が自分にとって大事なものだったことを感情が心全体に働きかけているようだ.
これが日常が思い出になっていくプロセスなんだと納得したことにしている.

2012年1月5日木曜日

仕事始めの前日

あっという間に正月休みが終わってしまった.
今日から2012年の仕事が始まる.
だるく感じる気持ちと,引き締まる気持ちは短時間に,くるくると心の主導権を奪っている.

今年も正月休みを殆ど自宅で過ごしたのだが,
最終日の昨日は,気持ちを切り替えるために日帰り温泉へ出かけてきた.

はじめ近くにあるお山の湯へ行くつもりだったのだが,
いわゆる休みボケを拭い去るつもりで,少し遠いところを目指すことにした.
盛岡から西に片道60キロ程度の乳頭温泉である.

雪深い山奥にある乳頭温泉の露天風呂は,確かに期待を裏切らなかった.

霞むほど遠くまで続くブナの雑木林に深々と粉雪の舞い散る姿を眺めながら,
東屋の下,硫黄の香る露天風呂に浸かるのは,最高の贅沢であった.

3歳と6歳の子供たちは,露天風呂の脇に積もった雪をたらいにいれたお湯に溶かすのが
気に入ったのか,何度もそれを繰り返していた.
なかなか上がると言わず,1時間30分程度 温泉に浸かった.

私は硫黄の匂いが好きだから,硫黄をタップリと含んだ空気を吸い込んでいるだけで,リラックスしているような気持ちになるのだが,実際に体にはどのような影響があるんだろうか興味のあるところだ.
硫化水素は,強力な毒性を持つらしいが毒と薬が表裏一体であることをふまえれば,心地よく感じる温泉の硫黄臭によい効果を期待してもいいのではないだろうか.

硫黄という物質に先人たちは,地獄だとか悪魔と結びつけて考えたのはなんでだろう.
溶岩だとか火山とか火口とか,生物の住めない殺伐とした景色に多く存在するからだろうか.

次々と浮かんでくる疑問を温泉の中では調べることも出来ないから,ただ雪の降りしきる雑木林を眺めているうちに,すべてがどうでも良くなって,心は空っぽになった.

何もできない空間に意図して身を置くことは,心の奥に隠れていた「諦め」という掃除屋を蘇らせて,日常に曇った心をきれいにするということなのかも知れないと私は思った.
人は心を支配しているようで支配をしていないから,自動的なその働きを予測して行動することも,心を維持するためには必要なのだろうか.

2012年1月4日水曜日

Frogpadの分解そして悲鳴

順調にFrogPadの習熟度も上がって,いい気になってきました.
片手で日本語入力できるのは予想以上にスグレモノです.
いい気になって楽しんでいたら,電源が切れなくなっていることに気づきました.
スイッチをスライドしてもOFFされないのです.
常にON状態となっていて,これでは電池が直ぐに無くなってしまいそうです.
オートパワーオフ機能があるので,そのままでもいいのですが,やっぱり気持ち的にOFFしたくなります.
きっとスイッチの爪が外れたんだろうと思い,分解して見ることにしました.
まずこれが,電源のスライドスイッチです.
こいつを動かすと電源ON OFFさせられるんですが,動かしてもぴくりといいません.


分解するには,背面のネジを外すだけのようです.


下の方に爪があり,折れないように木を使いながら開けます.
変な小細工もなく簡単に空きました.


これがバッテリーなんでしょう.パッケージ形状から言ってLipoと思います.


この部分が電源のスライドスイッチです.


ここまで確認したところで,スイッチが外れたとかいう問題ではなく,爪が折れた事が判明しました.
なんと小さいツメでしょう.モールドの部品にスライドスイッチの黒いツメがくっついています.
本来ならこれがスイッチ側にくっついているハズです.
ツメの大きさは1ミリ以下です.
そういえば,お子様がぶつかってきたときに派手に床へおっことした記憶がよみがえってきました.
瞬間接着剤でくっつく代物では無い様な....




...せっかく片手入力の練習を積み上げてきたというのに.
おんなじスライドスイッチ どこかに無いかなあ....
でも型番もわからないし・・・

「キャー」静かに 心のなかで悲鳴をあげて泣いているところです

勾配方向画像のHSV表示スクリプト

画像の勾配方向をHSVに変換するPythonスクリプトです.
OpenCV2.3.1で動作します.2.2系では動かないと思います. 

使い方は,
-i オプションで勾配方向画像を得たい画像ファイルを与え
-o オプションで変換後の画像ファイルを指定します.
-s オプションをつけると変換後に表示してくれます.

 使用例)
 python gradient_direction_hsv.py -i source.jpg -o result.jpg -s

 変換例)


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2012年1月3日火曜日

ロマネスコのピクルス漬けを作ってみた

昨日,茹でたロマネスコが少し余ってしまいました.
フラクタルな模様は子供たちには不評で,悪魔の野菜だとかいって逃げまわる始末です.
捨てるのはもったいないのでツイッターでピクルス漬けにしたという話を思い出して早速作ってみました.
一般的なピクルスの作り方を参考に,ありあわせの材料をジップロックに放り込んだだけなのですが,ニンニクの香りがするだけで美味しそうな気がしてきます.

材料)
穀物酢
100ml
50ml
砂糖
30g
ニンニク
ひとかけ
唐辛子
1本
塩コショウ
適量
ローズマリー
適量

今はジップロックに入れて保存しているところです.
肝心の味のほうですが,フツーにピクルスでした.
まあ,買ったものよりは,おいしいように思います.
ロマネスコのピクルス漬けなんて売ってないからそれだけでも作ってみる価値はあったんじゃないでしょうか.

NIPALSとかPLSとか

昨今の認識アルゴリズムは,マシンパワーにものを言わせて判別に使う情報量をどんどんと増やしていく傾向にあると思うのです. 例えばHOGとかがいい例ではないでしょうか.私の5年前のノートPCでは遅すぎて使いもになりません.

そもそも自分が学習機ならとても覚えられないような情報量を無理やり食わせて,性能をだすことができるんでしょうか. もっとシンプルにやる方法が必ずあるに違いないと心の奥底で私は信じているのですが,今は具体案を提案できている状態ではないので私の主張には説得力はありません.

実際に人間の脳みそは,体重比率で大きなウエイトを占めているわけで,生物の知能が発達すると共に脳みそは大きくなってきたのを鑑みると,高度な情報を処理するためには複雑な仕組みが必要なのだと,暗に示唆されているようにも思えます.高度な知性を実現するには脳みそのような複雑なハードが必要なのだという証だといわれれば反論するのが難しいです.

だけれどもほんの一部でもいいから,シンプルな手法によって人間の知性を計算機の上で実行できないものだろうかと思うのです. 映像から人がどこを歩いているのかだけでも人並みに判別できれば,悲惨な交通事故をもっと減らすことのできる役立つ機械を作ることが出来るはずです.
もしシンプルに計算量の少ないアルゴリズムでそれが実現できれば,安いハードウエアで製品を構成することができるようになり,普及が期待されます.

そこで手っ取り早い方法として性能は保証されているけれど膨大な情報を収集する必要のあるアルゴリズムを使いつつ,その中からあまり重要ではない情報をふるいにかけて情報量を減らして,計算量を減らすアプローチを考えます.このようなことをやる代表的な手法として主成分分析(PCA)があります.PCA-SIFTなどが応用例としていい例でしょう.

でも実際にPCAを分類器に入力するデータの次元圧縮手段として使ってみると,期待したほど性能は良くないんじゃないかという印象を持っています. もちろんそれはケースバイケースなんだと思いますが,画像認識に使うようなデータでは判別結果に使うパラメータの線形独立性を期待できないことがほとんではないでしょうか.

そのようないい加減なデータでもパワフルに働いてくれる次元圧縮方法がないものかと探していたら,先日PLSという手法(Partial Least Square)を見つけました.化学分析分野でよく用いられる方法のようで,例えば,サンプルの各波長における吸光度から,どのような物質がどのような割合で含まれているかなどを分析するために開発された手法のようです.

日本語で書かれたフリーで読める文献がありました.こちらです「PLS 回帰におけるモデル選択」.でも日本語で読んでもなんだかよく分かんなかったです.ちょっと苦しいけれど英語の文献の方が丁寧に書かれていて,理解しやすかったりすることも多いです.これもいいかも知れません「A Beginner’s Guide to Partial Least Squares Analysis
実は自分が参考にした最もわかりやすかった文献のリンクが今探せないです.どこいっちゃったものだか.あとで見つけたら追記しておきます.

このPLSをお手軽にためすには,「R」のplsパッケージを使うのが良いみたいで,PLSの紹介論文などでは,Rに付属のgasolineという吸光度とオクタン価の関係を測定したデータが良く紹介さrています.Rはあんまり好きじゃないので,早速,ガソリンデータを使ってPLSアルゴを試すpythonコードを書いてみました.
def NIPALS_internal(X, Y, n, M, N, u, epsilon):
    u0 = u
    while True:
        w = X.T * u / (u.T * u)
        w = w / norm(w)
        t = X * w
        c_ = Y.T * t / (t.T * t)
        c = c_ / norm(c_)
        u = Y * c
        if norm(u0 - u) < epsilon: break
        u0 = u
    p = X.T * t / (t.T * t)
    q = Y.T * u / (u.T * u)
    Xnew = X - t * p.T
    Ynew = Y - t * c_.T
    return Xnew, Ynew, t, u, p, q, w

def NIPALS(X, Y, k = 1, epsilon = 1e-12):
    n, N = X.shape
    M = Y.shape[1]
    X_mean = X.mean(axis=0)
    X_std = X.std(axis=0)
    Y_mean = Y.mean(axis=0)
    Y_std = Y.std(axis=0)
    X_ = (X - X_mean) / X_std
    Y_ = (Y - Y_mean) / Y_std
    X__, Y__ = X_, Y_
    W = matrix(zeros( (N, k), float32))
    T = matrix(zeros( (n, k), float32))
    U = matrix(zeros( (n, k), float32))
    P = matrix(zeros( (N, k), float32))
    Q = matrix(zeros( (M, k), float32))
    for i in range(k):
        u = Y_[:,0]
        Xnew, Ynew, t, u, p, q, w = NIPALS_internal(X__, Y__, n, M, N, u, epsilon)
        X__, Y__ = Xnew, Ynew
        W[:,i], T[:,i], U[:,i], P[:,i],Q[:,i] = w,t,u,p,q
    B = X_.T * U * (T.T * X_ * X_.T * U).I * T.T * Y_
    return (B, X_mean, X_std, Y_mean, Y_std)
Rのplsに付属のガソリンデータの読み込みと,既述のNIPALS(), NIPALS_predict()の利用シーンは次のような感じです.
def load_gasoline():
    f = open("gasoline.txt")
    reader = csv.reader(f, delimiter=' ', quoting=csv.QUOTE_NONE)
    octane, NIR = [], []
    for i, row in enumerate(reader):
        if i > 0:
            octane.append(int(row[0].strip('\"')))
            NIR.append([float(j) for j in row[1:]])
    return matrix(octane).T, matrix(NIR)

if __name__ = '__main__':
    Y, X = load_gasoline()
    tt = []
    t_y0, t_y1 = [],[]
    for h in range(2,26):
        s = 0
        for i in range(60):
            p = NIPALS(X, Y, h)
            Y_ = NIPALS_predict(p, X[i,:])
            t_y0.append(Y[i,0])
            t_y1.append(Y_[0,0])
            s += abs(Y[i, 0] - Y_[0,0])
        tt.append(s/60)

    gp = Gnuplot.Gnuplot(debug = 1)
    gp.xlabel('X')
    gp.ylabel('Y')
    gp('set grid')
    s = Gnuplot.Data(range(len(tt)), tt, title='error',with_='points 3 3')
    s1 = Gnuplot.Data(range(len(t_y0)), t_y0, title='raw',with_='line')
    s2 = Gnuplot.Data(range(len(t_y1)), t_y1, title='predict',with_='line')
    gp.plot(s, s1, s2)
    raw_input()
これを足がかりにして認識アルゴリズムに応用して性能を試すようなことを正月休みにやってみたいと思っていたけど,子供たちの喧騒の中でブログに書くのが精一杯でした.

休みも残すところ今日の半日と明日1日になってしまいました. そろそろ家出ゴロゴロしているのがだるくなってきたので,これからどこかへ出かけてみたいと思っていますが,人ごみは嫌いであり,はて どこへ行こうか,子供たちは雪遊びできるところへ行けば喜ぶに違いありませんが,心の底から雪遊びを楽しむ心を忘れてしまった私は,寒いばかりなので他にいいところは無いものかと考えるのですが,人ごみも苦手だし,あてもなく困ったものです.

勾配方向画像のHSV表示

HOG特徴とかEOH特徴を使ったスライド資料を作る時など,エッジの勾配方向をかっこ良く色分けした画像を載せると見栄えが良くなりわかりやすい.
その画像だけを作る労力もバカにならないと思うのです.例えばこんな画像のこと

左側は原画で,右側はソベルフィルター処理後に勾配の方向を求め角度によって色分け表示してます.HOGの著者Dalalさんたちの論文に掲載されている画像をイメージして作りました
盛岡の月が丘のあたりで研究用に撮影した画像のなのだけれどストックを手に散歩したおじさんが写っていた.乾いた路面の上なのだがきっとストックがあると足への負担が軽減されるのだろうか

こういう画像のような色分けをするときHSV色空間を使うのだけど使うたびに計算式を調べたりしている.ちゃんと自分のライブラリとして管理するべきなんだけど毎日使うわけじゃないのでつくったコードの存在自体を忘れる始末.毎回ググってる状態なのでいっその事ウェブに掲載してしまえば未来の自分が再利用する確率が高いのかも知れない

という訳でRGBからHSVに変換するコードを載せちゃいます.
プレゼン資料を作るための画像処理は,私の場合はPythonでお手軽にすませるこが多いです.
def hsv2rgb(h, s, v):
    h = float(h)
    s = float(s)
    v = float(v)
    h60 = h / 60.0
    h60f = math.floor(h60)
    hi = int(h60f) % 6
    f = h60 - h60f
    p = v * (1 - s)
    q = v * (1 - f * s)
    t = v * (1 - (1 - f) * s)
    r, g, b = 0, 0, 0
    if hi == 0: r, g, b = v, t, p
    elif hi == 1: r, g, b = q, v, p
    elif hi == 2: r, g, b = p, v, t
    elif hi == 3: r, g, b = p, q, v
    elif hi == 4: r, g, b = t, p, v
    elif hi == 5: r, g, b = v, p, q
    r, g, b = int(r * 255), int(g * 255), int(b * 255)
    return (b, g, r)#cv2.cv.CV_RGB(r, g, b)
よくブログなどに備忘録として掲載しますなどと書いてあることがあって正直なところ意味不明だと思ってたんだけどやっとその思考が理解できたようなつもりになったのでした

追記)
入力画像のエッジ勾配方向をHSV表示するスクリプトを公開しておきました.こちらです

2012年1月2日月曜日

ロマネスコ伐採完了

フタクタルな葉っぱの部分は茹でてマヨネーズにて食べるつもり
茎の部分が大きかったので薄くスライスしてニンニクと軽く炒めてみるのだ.

ただいま.茎の部分を炒めたのを食べてるところ.モグモグ...

キャベツとジャガイモを足して2で割ったような食感と味であります.
次は,フラクタルな葉っぱが楽しみです.





ロマネスコ発見

近所のスーパーで初めて見つけた。ジュリア集合みたいな野菜。食べ方知らないけど買ってみるかな

Android ADK+秋月電子USBホストマイコンボードのその後

Xperia X10を買ってから約1年半.
何か面白い事をやってやろうと思っているうちに時間はドンドンながれて,新しい機種が次々と発表されて,持っている機種への満足度は,指数関数的に減退していくのでございます.
中でもAndroid2.3.4から導入されたAccsessory Development Kitは,ぜひとも使ってみたい機能であったのだけど,私の古ぼけたX10では,使うことができなくて諦めていた.
そこへADKをサポートしたと思われるXperia X10用のカスタムファームを見つけてしまった.これが去年の7月ころのこと.
そのカスタムファームを導入すれば,あとはUSBホスト機能のあるマイコンを使って,Androidの周辺機器を作って楽しめるのではないかと睨んだ私は,まず安く手に入るUSBホスト機能のあるマイコンボードを探してみた.
目に止まったのは「秋月電子 H8 3069/USBホストボードキット」 価格は3000円也.
USBホストドライバーは,SL811が乗っかってる.使ったことはない.
このボードは2004年に発売開始された歴史のあるもののようなので,きっと誰かが使いこなす雛形ソースなどを公開していると期待して調べてみたが,予想は裏切られ見つけることが出来なかった.
サンプルソースコードがついていると秋月のサイトに書いてあったので,それを期待して購入したのだが,残念ながらサンプルとしてしか成立しないレベルの程度のものしかついていなかった.
仕方ないのでADKのArudino用サンプルソースを参考にしながら,H8 3069/USBホストボードで動作するADKデバイス開発を目指し,空き時間に作り込んでみることにしたのだが,今にいたってもADKデバイスを動かすところまでできていない.
なぜかというと,私がX10に導入したカスタムファームは,AndroidのJAVA階層レベルでは,ADKのAPIをサポートしているもののLinuxカーネルがADKに必要な機能を持っていないようなのだ.具体的に言うとカーネルバージョン2.6.29ベースではNGで,2.6.34といったバージョンが必要らしい.
やっとファームの方に,ADKの認識プロトコルを実装し,ADKの門前をくぐることができると期待していた私は,門前払いを受けたことに大いにショック状態となった.
しょぼいファームだけど,それなりにめんどくさい作業をしたので,文字通りガックリ状態.
Xperia X10用の2.6.34系カーネルが公開されるか,あと半年まって新機種に乗り換えるかするまで塩漬けするしかない.

折角つくったファームなので,こっそり公開させて頂きます.AKI-ADKソースコード
HOS-V4を使わせて頂いております.素晴らしいRTOSを公開いただきありがとうございます.
メモリー配置は,GDBでデバッグする状態になっているのでROMに焼いて動作するようにするには,リンカスクリプトをちょっといじらねばなりません.

このファームは,リセット後,ひたすらにUSBスレーブデバイスを探し続け,見つけると接続したデバイスを列挙し,もしAndroidケータイがつながっているなら,ADK接続モードになるはず.
きっと本家Androidならアクセサリとして認識されるんじゃないかと期待しております.
お金があればGoogleから,開発デバイスを買うんだけれどなあ.

2012年1月1日日曜日

テスト

ケータイからポストできるのかをテストしてみる。

片手入力bluetoothキーボードに再チャレンジする

気がつけば2012年1月1日は,あと1時間ちょっとで終わろうとしている.
今年は何か目標を設定しようかと元旦ぐらいは,前向きになってみようと思うのだが,身の丈にあった現実的な目標は,なかなか思いつかないものだ.
いつまで続けられるか分かんないが,このブログを書き続けてみるのもいいかと思えば,早速明日,書かないことになるかもしれないと思えば気持ちはとたんに萎えてくる.

この休み中,棚を整理していたら4~5年前に買ったFrogPadという片手入力用に設計されたキーボードを見つけた.
寝ながらパソコンをやる時にノートパソコンを腹の上に載せ,キーボードを叩こうとすると,どうしてもぎこちなくなる.
そこで良いものはないかと探して見つけたのが,FrogPadであった.
右手用と左手用があり,私は右手にマウスを握り左手にキーボードを握りつつ,気持よく寝そべりながらパソコンをやることをイメージして,左手用を買った.
私のかったFrogPadは,リチウムイオン電池を内蔵していて,インターフェースはBlueToothワイヤレス接続である.
充電は,USBミニジャックを接続して,PCやACアダプタから行うようになっている.
4~5年前に買ったと書いたが,もっと前だったような気もする.
ちなみにFrogPadで検索したら,今もこの会社は存在するようで,もっと薄いタイプの製品がHPに掲載されており,iPadとの連携などを紹介していた.

FrogPadを買ってしばらく使っていたが,寝そべりながら気持よく使うには,かなりの鍛錬が必要だとわかり,私はガックリとした.
楽するために買ったのに寝ながら苦労するのは本末転倒であり,結局今まで放置することとなった.
このキーボードと戯れていたらカミサンに見つかって,「ああ あの片手でできるとかいって,すぐほうりなげてたやつね」と容赦なかった.

掃除して久しぶりに目にしたFrogPadは,なんとなく魅力的に思え,手にとって,それからホコリを払って,汚れを拭いた.
写真は,私のFrogPadを撮影したものである.
クリーム色の筐体は,表面が少し黄ばんでいるのだが,白熱電球の下で撮ったのでよく見えない.
背面のシールには,シリアル番号らしき数字が見え「312」とある.
案外,私は早い時期に飛びついたのかも知れない.

このキーボードは,左手用で片手のみでフルキーボードと同等の入力ができることになっている.
両手分の役割を片手でやるので,五本指で押せる範囲しかボタンが付いてない.
足りない分は,キーの同時押しの組み合わせパターンで補う仕組みになっている.




この忘れ去ってたFrogPadを棚から見つけたのが3日くらい前のことなのだけれど,それから暇さえあれば,ネットのキーボード練習サイトをつかって,FrogPadの練習をした.
なるほどタイピングというサイトは,インターフェースも見やすくて気に入っている.

ここのサイトの都道府県名を使った練習メニューを使い,私がフルキーボード入力した場合と,FrogPad左手用を使った場合の成績を比較してみた.次の通りである.


フルキーボード
FrogPad左手用
比率(full/FrogPad)
入力時間
112
206
1.84
タイプ数
476
476
-
エラー数
13
52
4

平均を取ったり,最も高い成績が出るまで繰り返すことなどはせず,風呂上りに一回づつ測定した結果である.まあ,練習中には,もっと良い成績がでていたような気もする.フルキーボードでは90前後.FrogPadでのベストは192秒ぐらいである.エラー数も高めに出ているかも.長風呂が影響したかも知れない.
とはいえ,普段意識せずキーボードを叩く能力レベルをみる指標としては十分だと思われる.
FrogPadでの入力時間は,フルキーボードの2倍よりは多少早いレベルである.
両手で入力しているのに対して,片手で入力するのだから妥当なところではないか.
エラー数が4倍も多いが,練習すれば減るだろうと見込んでいる.一方,入力速度は,これ以上の向上は見込めないんじゃないかと予想している.

正直に言えばFrogPad左手用の入力は,今はまだ,もどかしい感じがする.
フルキーボードを使うのと同じ姿勢で,勝負してはいけないのかも知れない.
事実,フルキーボードを使うには不便な姿勢では,こいつの方が気持ちよく使える.

買った当初は,諦めたが,今回は少し粘ってみようと思っている.
あと3日ある正月休みのうちに習得して,寝ながら気持よくパソコンやる当初の計画を実現したい.